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いきいきとした組織作りの極意

~日本病院学会原稿より~

私は19年の講師歴の中で10年前より医療と介護に特化して研修講師をしています。そこで感じることは、現場は人材の宝庫であるにもかかわらず、活かしきれていない現状があると…。

では、どのようにすればよりよい人材育成ができるのでしょうか。

人材を育てるとは、病気に例えれば、症状から病名を特定し、検査し、治療方針を立て治療するのと同じことだといえます。

まず、人材育成に対しどのような問題を抱えているか(症状把握)、そこからどのような人材を育成していきたいのか(治療方針)を明確にするプロセスあるのですが、方針を決める前に現状把握を丁寧することが前提にあります。

正直言って現状把握は結構面倒な作業であり、日々の業務に追われていると、ここで二の足を踏みたくなるのが当然の気持ちとして存在することは確かです。

そのような心境を踏まえたうえで、したくない理由や出来ない理由をアレコレ思い浮かべるのではなく、実践するために必要なことを、出来ることから始める方法や問題

解決のヒントを得ていただくのが今回のワークショップです。

このシンプルな思考の習慣を身につけることで、ワークショップに参加されたあなた自身に変化が起き、その相乗効果で現場のモチベーションも変化していきます。

まずは、疑いながらでも結構ですので参加してみてください。

シンプルな思考にこそ人材育成の極意はあります。

昨年ある病院で副主任研修1ヶ月後、現場育成の実践状況検証のため、受講した20名の看護師全員にヒアリングと悩みに対するカウセリング要素を含んだ具体的アドバイスをいたしました。

それぞれの部署や立場で部下育成や家庭との両立に悩みながら、看護への思いを持って頑張っている姿がそこにはありました。彼女や彼らたちはどのような職場環境を望んでいるのか、そこにどの病院にも共通する人材育成の大きなヒントが隠されているように思います。

医療現場で働くうちに、時として部署や同僚間の対人関係や目の前の業務に追われ、疲弊していく厳しい現実がありますが、初めからやる気が無い人などひとりも存在していないと強く感じました。

また最近の若い人の傾向として、どの業界においても目の前に起きる現実を受け入れる力が弱い傾向にあります。つまり専門分野の学習能力は結構高く成績も優秀で入職してくるけれど、対人力の低い人が増えていることも現実としてあります。

分かり易く言えばテクニカルスキルの知識は身につけてきているが、ヒューマンスキル(人間力)にやや難ありという人材なのです。

人材育成ルネッサンスとは、そのような若い人を一人前の社会人に育てていく作業があってのことだと思います。

その若い人たちを受け入れる医療現場の職場環境はいかがでしょうか。残念ながら成熟した理想の職場には程遠いものがあることも確かです。

しかしながらその現実がダメなのではありません。いい組織と言われるところが少ないことも前提条件とし、その現状での人材育成とはどのようなものなのか…でいいのだと私は考えます。

どこにでもあるきれいごとの一般論ではなく、所属する病院の現状にあった形の人材育成法を見つけていただくワークショップと位置づけ、科長職、主任の方々を主な対象者とし、実践しやすい内容にしております。